2026年1月、ラパスからウユニに入り、合計3泊してウユニ塩湖を楽しんできた。雨季の塩湖は、空と湖面の境目が一体化して溶け込んでしまうような不思議な景色を作り上げる。
一日ツアーと星空・サンライズのツアーに参加して、鏡張りの美しい景色を撮影することができた。星空撮影はやや曇りがちだったことやツアー参加者の撮影のためのライティングの影響で理想の星空写真はなかなか難しかった。
この記事では、ウユニ塩湖で有名な鏡張りを狙うために必要な条件(水・風・雲)、星空撮影で追加で重要になる月や気温の話、ツアーの種類と代金感、そして「結局何泊あれば満足できるか」を、実体験ベースでまとめます。これから雨季に鏡張りを狙いたい人、星空撮影を主目的にするか迷っている人が、現地での判断や準備をしやすくなることを目指しています。
- 水: 湖に水があること。雨季は12月〜3月。くるぶし程度に水が張っている場所が最適。熟練のガイドが最適な場所を探してくれる。
- 風: 風が強いと波の影響で鏡張りが消えるかぼやけてしまう。広大な塩湖には遮るものがないので風の影響を受けやすい。
- 雲: 晴れていることが必要だが、日中や夕焼け・朝焼けの撮影には青空と雲が適度に混ざった状態が一番美しい。
日数に余裕があるなら、天気予報で確認しながら条件の良さそうな日を選びながらツアーに参加するといい。天気は変わりやすいので、少しぐらい条件が悪くてもとりあえずツアーに参加したほうが良さそう。予報の精度は風の強さは比較的当たるが、天気はそれほど正確ではなかった。
満点の星空が鏡張りの反射する写真は好条件が必要。水・風の条件は上述の鏡張りと同じだが、昼間の撮影と違って雲はない方がいい。
- 月: 月があると見える星の数が激減するので、月が出ていない時間に合わせてツアーを組む必要がある。例えば月齢7日だと日没から夜中頃まで月が出ていて明るいので、星空・サンライズツアーを選択することになる。月齢21日だと夜中頃から日の出まで月が明るいので、サンセット・星空ツアーが最適。満月前後の2-3日は月が出ていない時間がごく短くなるので星空撮影には向かない。旅程を組む時には月齢を調べておくといい。
- 気温: 雨季の1月末(南半球では夏)でも日の出直前には7-8度まで下がるので、防寒具は必須。私たちはダウンとニット帽を着用した。2-4月は氷点下まで下がることも多いので特に注意が必要。日の出直前が一番気温が下がるので、サンセット・星空ツアーのほうが気温的には有利になる。
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撮影機材・方法:
- 三脚:撮影時間が10-30秒になるので必須。
- レンズ:広角でF値が小さいレンズが有利。
- フォーカス:マニュアル。明るい星にカメラを向け、拡大してピントをあわせる。初めての人は遠くに離れた街灯などであらかじめ練習しておくといい。
- 撮影条件: ISO: 3200 / 絞り: 開放~1段絞り / SS: 16秒 程度で撮影してから写真を見ながら調整。
- その他あったらいいもの:星空観測用アプリ(Sky Guide, Star Walk 2 etc)、ヘッドライト、ライトペイント用ライト(iPhoneなどで可)、レリーズ(delayモードで代用可)
星空撮影はあまり満足のいく撮影ができなかった。曇り気味だったこともあり、雲が街明かりを反射して思った以上に空が明るくなり、想像していたほどの星空にならなかった。風も少しあったためか鏡張りの星の反射はそれほど出なかった。さらにグループツアーでは、ガイド(ドライバー)さんが参加者の撮影を手伝うためにライトで照らす場面があり、タイミングによっては星空撮影の邪魔になった。長秒露光では、露光中に数秒ライトが入るだけでも写真が台無しになってしまう。
次に同じ目的で行くなら、星空撮影を最優先する前提で条件と段取りを組むのが良いと思う。
- 今回は月齢10-13日に訪れたこともあり、星の撮影ができる時間帯が限られてしまった。できれば新月の前後1週間ぐらいが最適。
- 可能なら後述するプライベートツアーに参加して、星空の撮影時間を長めに確保し、天気予報を見ながら臨機応変に動けるようにする。
- ツアー参加の場合でも、白色ライトが入らないようにガイドさんと相談する。
ウユニの次に訪れたチリとの国境近くの国立公園で見た星空は、満月直前で日の出が近い朝5時過ぎとそれほど良い条件ではなかったにも関わらず、暗さの条件が良くよりきれいな写真が撮れた。鏡張りに反射する星影は当然ないのだが、星そのものを狙う日は、塩湖とは別に暗さ優先の場所を組むのが良いと思った。
ホダカ・マウンテン・ツアーズ が日本人にとって一番有名な旅行会社だと思うが、私たちもホダカに全てお願いした。
- 一日ツアー: 10:30頃出発。列車の墓場→土産物屋→ウユニ塩湖へ。塩ホテルで昼食を挟み、日中の鏡張りを楽しんで夕日まで鑑賞するプラン。
- サンセット・星空ツアー: 16:00頃出発。夕日と夜の星空を鑑賞するプラン。
- 星空・サンライズツアー: 3:00頃出発。夜の星空と朝日を鑑賞するプラン。
- プライベート・ツアー: 5−6時間を好きな時間帯で指定できる。例えば、星空だけに絞りたいとか予報を見ながら風が弱い時間帯を選択できる。
- グループ・ツアー: 300 BOB / 30 USD
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プライベート・ツアー:
170 USD(5−6時間を好きな時間帯で指定)。
- 4−5人集まればグループ・ツアーと同程度の負担感にできる(店頭に張り紙などで募集も可)。
最近のガソリンの高騰のあおりでツアー代金もかなり上がっているようなので、事前に最新の価格を確認しておくのが良いと思う。
- 定番の鏡張りや夕焼けを1回で押さえるなら → 一日ツアー
- 星空を写真で狙うなら → プライベート。すでに夕焼けが見れているなら、星空撮影の時間を増やせる。
- コスパ重視で天候不順に備えるなら → 滞在日数を増やしてグループ・ツアーに複数回参加
私たちは3泊した。天気・風の状況ではきれいな鏡張りや星空が見れるとは限らない。長いに越したことはないが、町自体はあまりすることがないので、ツアーに参加していないときは暇を弄ぶ。旅の疲れを取る時間と割り切るのが良い。
1日目: 8:00にラパスから到着。天気・風の予報が滞在中一番良さそうなので、 一日ツアー に参加。
- 10:30にウユニを出発。
- 列車の墓場:以前をポトシからチリに向けて銀などの鉱物を運び出すのに使っていた列車が廃墟となって放置されている。
- コルチャニの土産物屋:ウユニの町にはあまり土産物屋さんがないので、買うならここで。
- ウユニ塩湖に到着。鏡張りを楽しむ。
- ウユニ塩湖内の塩ホテルで昼食:ガイドさんが持ってきた昼食をグループで食べる。
- 食後移動して再び鏡張りを楽しむ。途中からガイドさんがグループでの遠近法を利用したトリック写真を撮ってくれる。圧巻だったのはガイドさんが車でグループの周りながら撮像するタイムラプス動画。グループでポーズを変えながらを撮ることによりきれいな動画になる。
- 湖畔近くに移動して鏡張りと夕日(19:10頃)を楽しむ。
- 20:00過ぎにウユニの町に到着。
2日目: 風が強かったのでツアーには参加せず、町を散策。
3日目: 星空・サンライズツアー に参加。
- 早朝3:00にホテルを出発。
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4:00頃から星空を楽しむ。
- 星空撮影は実質一時間ほど。
- 星があまり見えなくなってからガイドさんがカラフルなライトでペイントしての撮影。
- 6:00頃から朝焼け(日の出:6:15頃)を楽しむ。
- 7:30頃にウユニの町に到着。
4日目: 8:30にチリ・アタカマへ向け出発
ウユニは標高約3600mと高いため、高地順応の準備が必要になる。以前ペルーで痛い目にあったので、今回は細心の注意をして臨んだ。
高地順応のポイントは、だいたい次の3つ。
- 水分をしっかりとり、アルコールは控える。
- 薬(ダイアモックス)を服用する。
- できれば高度が比較的低い場所で数日過ごす。難しければ最初の数日は予定を詰め込みすぎず、ゆっくり動く。
私たちは主に1と2を徹底した。ボリビアの入口でもあるラパスはウユニと標高がほぼ同じだが、そこで2泊してペースを落として過ごした。ただ坂が多い町なので、少し歩いただけでも息が上がる場面は多かった。
チリ側のアタカマ(標高約2800m)から入る方法もあるが、観光地を回るとアンデス越えで標高5000m近くを通ることが多い。今回はそのルートは避けた。結果的に、最初の数日は息が上がりやすかったものの、それ以外の高山病の症状は出ず、快適に過ごすことができた。
BOB(ボリビアーノ)とアメリカ・ドルの両替レートは、公式レートと町の両替所で違ううえ、紙幣の額面(20ドルか100ドルか)や都市によってもかなり差が出る。
- 公式レート(空港・銀行など):7:1(2026/1月時点)
- ラパスの町の両替所:100ドル紙幣で9:1
- ウユニの町の両替所:50-100ドル紙幣で8:1
- ウユニの町の両替所:20ドル紙幣で7:1
- ホダカでの料金設定:10:1
結論: なるべく高額紙幣(50-100ドル)を用意しておくとレートが良くなりやすい。ホダカはドル建て有利な料金設定なので、ドルで支払う方が有利だった(おつりもUSDで返ってくる)。
注意: 両替所によって条件が変わるので、両替する前に「この紙幣だといくら?」を確認してから決めるのが安全。例えば100ドル札で20ドルだけ両替すると100ドルのレートが適応され、お釣りもドルで貰えるが、お釣りが20ドル札だと、次の両替は20ドルのレートが適応されてしまうので注意。高額紙幣は汚れや破れで断られることもあるので、できるだけ状態の良い札を持っていくと安心。
鏡張りは「水+風」がすべて。条件が揃った日のウユニは、想像以上に静かで美しかった。星空は月齢・雲・ライトの影響で難易度が高いので、写真狙いならプライベートや日程の余裕があるといい。
最終更新日:2026年2月13日