ウユニからチリ・アタカマへの旅

はじめに
Altiplano

2026年1月、ウユニ塩湖を楽しんだあと、引き続きウユニからチリ・アタカマへの旅行を楽しんだ。一般的にウユニからチリ・アタカマへのツアーはウユニ塩湖での一日ツアーを含めた2泊3日でチリのアタカマに入る旅程。

雨季には2泊3日の一日目はウユニ塩湖の一日ツアーと全く同じで、ウユニ塩湖近くの塩ホテルかウユニのホテルに泊まる。私たちはウユニ塩湖の一日ツアーはすでにやっていたので、二日目から合流するように調整してもらい1泊2日でチリのサン・ペドロ・デ・アタカマに入る旅程で組んでもらった。

アタカマに到着した翌日はアタカマ塩湖や高地の湖を巡る一日ツアーに参加した。

旅程のサマリー
1日目:ボリビア高地縦断
Atacama

ウユニを8:30に出発。大半が舗装されていない道を行く。道すがらリャマ、ヴィクーニャ、ダチョウの一種の鳥類が見れる。南米にはラクダの仲間が4種類いるが、このあたりでよく見るのは家畜化されたリャマと、野生のヴィクーニャ。ヴィクーニャは野生なだけあり、細身で敏捷である。ガイドさん曰く、セクシー・リャマ。的を得ている。

1時間ほど走ると、銀山の町サン・クリストバル(San Cristobal)に着く。銀の採掘量はボリビア1位とのこと。ボリビアの銀山といえばポトシ(Potosi)が有名だが、現在では掘り尽くされてしまったらしい。この銀山は以前は住友が所有していたが、今ではカナダの会社が経営している。町は意外なほどきれいで、走っている車も新しい。チリ方面への道がしばらく舗装されているのも、銀山マネーの威力を感じた。

舗装路が終わるあたりで石の砂漠(Desierto Piedra)に車を止める。火山岩が風雨で侵食され、さまざまな形の奇岩になっている。コンドルの形に見える岩もあった。ここを過ぎると道は再び未舗装路になる。ラグーナ・ネグラ(Laguna Negra)という真水の湖を経て、近くの山小屋で昼食を食べる。この辺の湖は塩湖が多いので、真水の湖は少ないらしい。

午後は未舗装路というよりは砂漠の原野を道なき道で進んでいく。ラグーナ・チュルンカニ(Laguna Chuluncani)、ラグーナ・カチ(Laguna Cachi)、ラグーナ・カラ(Laguna Q’ara)などの小さな塩湖に寄りながら砂漠の中を進む。フラミンゴもいるが、近寄るとすぐ逃げてしまうので撮影は難しい。しかも途中から天気が変わり時々雨や雹が降って風も強くなるという悪条件だった。ラグーナ・カラは硫黄分が多いのか日本の温泉のような匂いがする。ラグーナ・カラを後にして、かなり坂を登って進むと、湖を見下ろす見晴し台に到着。この頃には天気も少し良くなって、太陽も出てくる。このあたりはシロリ・デザート (Siloli Desert)が広がる広大な風景が美しい。

Altiplano

道なき道をさらに進むと、どうやら国立公園(エドゥアルド・アバロア保護区)に入ったようだ。公園内の最初の見どころはArbol de Piedra(石の木)。風と砂(飛んでくる石)で削られて、木の形になったらしい。(写真)

今日の最大の見どころはラグーナ・コロラダ(Laguna Colorada)。湖の北側の展望台から見下ろす景色は圧巻だった。名前の通り赤い湖だが、赤さの度合いは風があって日差しが強いほど増すらしい。カロチンを含む藻類が波で表層に浮いてくるから、とのこと。

展望台の反対側には湖畔に近づける場所があり、そこではたくさんのフラミンゴを間近に見られた。立ち入り区間があるせいか、フラミンゴが逃げにくいのもありがたい。川から流れ込む真水を飲みに来るフラミンゴがたくさん湖畔に集まっているので、比較的近くから撮影できる。

Altiplano

宿はラグーナ・コロラダのすぐ近くの山小屋。体験記で大変と聞いていたが、思ったより全然大丈夫だった。お湯もしっかり出るし、19:30~22:00は発電機が回るので充電もできるし、有料だがWiFiも使える。ただ部屋は寒いので、フリースを着て寝る必要があった。もっと寒い時期だとなおさらだと思う。

夕飯にはワインもボトルで提供されたが、以前ペルーで痛い目にあっているので我慢、明日低地に降りるまでは。

2日目:ボリビア・チリの国境越えアタカマへ
Altiplano

4:30過ぎ、朝食中にガイドさんが「星、見えるよ」と教えてくれた。急いで三脚を持ってホテルの外へ。東の空は少し明るくなり始めていたが、南西の空はまだ十分暗く、天の川がくっきり見えた。天の川、マゼラン雲、南十字星、カノープスの共演。先日のウユニ塩湖で星が振るわなかった分を一気に取り返した気分だった。

出発を少し待ってもらい、5:00過ぎにホテルを出発。向かったのは標高5000m近くの間欠泉、Geiser Sol de Mañana。おそらく人生初の標高5000m。日の出直前の寒い時間の方が湯気がよく見えるのでこの時間帯に来るらしい。水たまりには氷が張っていた。幸い、節制とダイアモックス、それにボリビア滞在が1週間ほど続いていたおかげか、頭痛などの高山症状はなかった。息は切れやすいけれど。

次は温泉(Termas de Polques)のあるラグーナ(Salar de Chalviri)へ。フラミンゴも数匹いる。高度が下がるにつれて気温も上がり、温泉に浸かっている人も何人かいた。湖に流れ込むお湯は触るとかなり熱いが、プールはそこまで熱くないらしい。

Altiplano

サルバドール・ダリ砂漠は、砂利の大地にダリの絵のような岩のオブジェが点在している場所。ただ個人的には、砂漠そのものより反対側に広がる色とりどりの山肌の方が美しかった。

しばらく走って峠を越えると、ボリビア富士ことリカンカブール山(Licancabur, 標高5916m)が見えてくる。チリとの国境に位置し、日本人の間では”アタカマ富士”と呼ばれるらしい。

リカンカブールの麓にはラグーナ・ベルデ(Laguna Verde)。銅やヒ素、銀、(boraxなど)鉱物の影響で緑に見えると言われ、風と日差しがあると色が強く出る。ヒ素の影響でフラミンゴはいないそうだ。隣のラグーナ・ブランカ(Laguna Blanca)は白濁していて、氷河湖のような色合い。こちらにはフラミンゴもいた。

ラグーナ・ブランカをすぎるとボリビア・チリの国境(Hito Cajón)に到着。

国境通過は色々恐ろしい体験談を聞いていたが、拍子抜けするほどあっけなかった。体験談の多くがが路線バスが通過するOllagüe / Estación Avaroaでの国境での話だったのかもしれない。Hito Cajónはツアー客中心で、比較的空いている印象だった。

国境で乗り換えたバスはサン・ペドロのバス・センターの近くに着いて、予約してあるホテルからは結構離れている。しかもネットがつながらず、Uberも使えない。困っていたところ白タク(?)のおじさんがいたので交渉してホテルまで連れて行ってもらった。

ホテルに荷物を置いてランチへ。パステル・デ・チョクロ(Pastel de Choclo)、スープ、ワインとしっかり食べた。パステル・デ・チョクロはコーンの甘みが美味しい、パイのような料理。高地では我慢していたワインも久しぶりに飲めて、低地に降りてきた実感がいきなり押し寄せた。その後はホテルで休んでから町を散策。月の谷(Valle de Luna)の夕日ツアーも迷ったが、今日はゆっくりすることにした。

3日目:アタカマ砂漠とアルティプラーノ
Atacama

アタカマは実質1日の滞在なので、アルティプラーノの湖を回る一日ツアーに参加した。

ツアーの最初の案内は「7:00~7:40の間にピックアップ」と幅があって少し不安だったが、WhatsAppでホテルを回る順番が共有され、前のホテルを出たタイミングで通知も入る。おかげでロビーで張り付かずに済み、ピックアップはとてもスムーズだった。アメリカだと連絡手段がSMSやアプリに分かれがちで、こういう運用がやりにくいのが惜しい。南米ではWhatsAppが前提で話が進むので、旅のストレスが一段減る。もはや必需品だと思った。

サン・ペドロからしばらく走るとアタカマ塩原が見えてくる。ウユニとは違って水はほとんどなく、泥と塩が混じったような薄い茶褐色の大地が広がる。点在する小さなラグーンのひとつ、ラグーナ・チャクサ(Laguna Chaxa)に立ち寄った。遊歩道が整備されていて、フラミンゴを比較的近くから観察できるのがいい。ボリビア側のラグーナ・コロラダほど数は多くないが、ピンク色が鮮やかなチリ・フラミンゴを何匹かまとまって見られた。

Atacama

チリ・フラミンゴは首を水に入れたまま足で地面を蹴り、体をぐるぐる回してまるでダンスをしているように動く。ガイドさんによると、この動きをするのはこの種だけで、水を撹拌して餌を取りやすくするためらしい。1日に2kgもの小さな甲殻類を食べるとも聞いた。

次のフォト・ストップは南回帰線(Tropic of Capricorn)の看板。アタカマが極端に乾燥するのは、回帰線付近の大気の流れに加えて、アンデス山脈が湿った空気を遮ること、さらに寒流のフンボルト海流の影響が重なるためらしい。

アルティプラーノへの入口にあたるソカレ(Socaire)という町で朝食休憩をとる。町を出ると坂を登り始め、標高4100m付近でラグーナ・ミスカンティ(Laguna Miscanti)とラグーナ・ミニケス(Laguna Miñiques)へ。同名の火山を背後に抱えた景色が美しい。湖畔まで下る遊歩道もあるが、ツアーでは駐車場近くから眺めるだけだった。

Atacama

最後の目的地はピエドラス・ロハス(Piedras Rojas)。赤い岩場が湖畔に広がり、1時間ほど歩いて往復する。バスを降りた瞬間から風が強く、毛糸の帽子を取りに戻るか迷って結局戻らなかったのが敗因だった。近くの山から強い風が吹き下ろし、たぶん30mph(約50km/h)超。耳がちぎれそうになりながら歩く。湖はターコイズで確かにきれいなのだが、それどころではなかった。

フォトギャラリー

ボリビア高地

アタカマ

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最終更新日:2026年2月13日